第五話・平和への遠い遠い遙(はる)かな道

  • 第五話ー1。
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     私は拙著『真相2013年』(後に一部フィクションを加えて『日本のフィクサー〝ME〟・Part2』として再作品予定)の中で、核はなくさなければならない。同時に、不条理の塊(かたまり)である戦争そのものをなくさなければならない、と記した。
     ...
     そのためには、世界統一軍(国連憲章にありながら、未だに存在していない常設国連軍を発展させたもの)、世界警察部隊(平和維持軍を発展させたもの)、紛争予防軍(Unicef、Unesco、UNHCRを発展させたもの)、何よりも世界連邦構築が不可欠であると主張しつづけてきた。
     
     だが、この原稿をだした後も、パレスチナ紛争、イラク、アフガニスタンのみか、シリア、ウクライナ、そして、イスラーム国( Islamic State、略称:IS)なるものが登場してきた。
     
     だからこそ、私は新国際経済秩序・新国際政治秩序構築がなおさら不可欠と考えている。1
  • (写真№13-58-031)

 

 

  • 第五話ー2。

  •  オバマ大統領、習近平主席、プーチン大統領をはじめとする、世界の首脳が一同に介して、まず、紛争なき世を築くための新国際組織の具体的ビジョンを数年の間にだしてもらいたい!
     
     国際連盟、国際連合の経験をもとに、新しい国際組織の構築が望まれている。世界の平和は一国でもなく、集団的自衛権でもなく、国連に代わる新組織か、国連を大きく改革した・目覚めた有意義な国連で守るべきものである。
     
     そして、そのためにも、広島・長崎への原爆投下の是非は棚上げして、まず原爆の悲惨な状況を見て知っていただきたい。そこで、私はオバマ大統領が長崎か広島を訪問していただくことを望んでいる。
  • (写真№13-58-58-H)

 

 

 

 

  • 第五話ー3。
  •  大統領・国家主席・総理大臣等々という職に就けば、自分の意のままに動くことは至極困難であることは、政治学専門の私は周知している。
     
     そこで、 私は今は何も言わずに、最後の、一枚の写真だけを掲載する。それはこの連載の最初の出発点であった「教師と子の碑」の写真である。...
     
     私は、オバマ大統領をはじめとする各国首脳に、この教師と子の碑の、母親の如くになっていただくことを願っている。
     
     最後に広島平和公園近くのパウロ教会で購入した『心の歌』の一節を掲載し、今回の連載を終了する。

 

 

 

  •    Listen the song the angels sang when you were born.
       Listen to the song in your heart.

     (あなたが生まれたときに、うたわれた天使の歌声を聴こう。
        あなたの心のなかの歌に 耳を傾けなさい。)

     Anthony de Mello著(古橋昌尚、川村信三訳)『心の歌』(女子パウロ会)、1988年
     
  •  ※今回はホームページ立ち上げ、『旅に心を求めて―不条理編(上巻)』(Kindleから2015年1月30日発売予定)作成という超多忙の中で記したため、事実上、下書き抜きに近い文書であることをお断りしておく。
     今回の掲載内容は、『同上書』とは異なっている。そこで、他の作品と併合し、更に加筆し、後に別の作品にする予定でいる。
  • (写真№13-58-16-H)