3-2:レイクパウエルの虹-2

《◇―3・虹―キング牧師が見た夢 》


 何度も記したが再度記す。私は写真展はする気はない。写真物語展だけをしているのである。カメラ・写真に凝(こ)る人は、ときに競争意識過剰となる。
 だが、再度言う。私は物語展をしているだけである。

 (2024/01/16追記)ちなみに、私は社会科の教師、次に原稿を商売(著述業)としかけていたが、各種妨害で足踏み中にある。(激しい妨害以前には、原稿料などで青色申告をしていた時期もあった。)写真は原稿に使う関係で著作権対策として撮っているだけである。私は世界の歌を主催しているがミュージシャンや音楽家ではないのと同様に、私はカメラマンでは一切ない。

 なお、作品(著述を中心とする演出業)の大半が「平和の商人(あきんど)」に関するものである。

 私は自己紹介の箇所に次の語句を記した。「I am a peace monger」、と。すなわち、「私は平和の商人(あきんど)である」、と。
 もし、誰かが私と競争するならば、平和売りの競争をしなければならない。世界中で平和の商人が増加したならば、世界は平和になりすぎるであろう。

 死の商人が存在するならば、平和の商人も存在可能なはずである。実際に、それは将来の先端産業となるかもしれない。


※(Long walk to RAINBOW WORLD)のWorldは「この世・あの世の世」、「地球上にある地域・国々からなる世界」の掛詞で使用している。

 




以下、キング牧師の言葉と共に(公民権運動とともに)

3-①  Hatred and bitterness can never cure the disease of fear; only love can do that. Hatred paralyzes life; love releases it. Hatred confuses life; love harmonizes it. Hatred darkens life; love illumines it. (p90) (キング牧師の言葉より)

※Coretta Scott King, The words of Martin Luther King, Harper Collins Publishers,1985

【日本基督教団出版局訳例】
憎しみや辛辣では、決して恐れの病を癒すことはできない。ただ愛だけにそれができるのである。憎しみは人生を麻痺させる。だが愛は、人生を解放する。憎しみは人生を混乱させる。だが愛は、人生に調和をもたらす。憎しみは人生を暗くする。だが愛は人生を明るく照らしだす(p103) コレッタ・スコット・キング、(梶原寿・石井美枝子訳)、『キング牧師の言葉』、  (日本基督教団出版局)、1993年より抜粋

(写真№ 15-005-367-2023-1m)


3-②・I have a dream that one day on the red hills of Georgia, the sons of former slaves and the sons of former slave owners will be able to sit down together at the table of brotherhood. ...

(写真上・№ 15-005-368-1 & 下・368-2023m) 
🔃

3-③【浜田訳例】私は夢見るのです――いつの日にか、ジョージアの赤土の上に、かつての奴隷の息子たちと、かつての奴隷所有者の息子たちが、共に兄弟愛(同胞愛)のテーブルに座ることができることを。


3-④・  

(写真№ 15-005-372-1a)


3-⑤・I have a dream that my four little children will one day live in a nation where they will not be judged by the color of their skin but by the content of their character.
   I have a dream today! ...little black boys and black girls will be able to join hands with little white boys and white girls as sisters and brothers. I have a dream today! (キング牧師の言葉より)

(写真№ 15-005-375&375m)
※ホテルを出てから約◎時間◎分過ぎ:[日本時間○時○分

③―6・【浜田訳例】……私は夢みるのです――私の小さな四人の子たちが、いつの日か彼らの肌の色によってではなく、彼らの人格の中身によって判断(評価)されるような国に住むようになるであろうことを。 幼い黒人の少年少女たちが、幼い白人の少年少女たちと、兄弟・姉妹としてともに手をとりあうことができることを……私は今日夢みているのです。(キング牧師の言葉より)

 

《◇―4・新しい社会(New Society)》

4-①虹が消える

(写真№ 15-005-403)


4-②・Take the first step in faith. You don’t have to see the whole staircase, just take the first step. (キング牧師の言葉より):
疑わずに最初の一段を登りなさい。階段のすべてが見えなくてもいい。とにかく最初の一歩を踏み出すのです

(写真№ 15-005-390 )


ここからは、レイクパウエルの地そのものを紹介する。

④-3・Even though we face the difficulties of today and tomorrow, I still have a dream. (私たちには今日も明日も困難が待ち受けている。それでも私には夢がある。)

(写真№ 15-005-385)


4―④と⑤・Life’s most persistent and urgent question is: What are you doing for others? (人生で最も永続的でしかも緊急の問いかけは、「他人のために、いまあなたは何をしているか」である。)

(写真№ 15-005-389 と389 a)


4―⑥・When you are right you cannot be too radical; when you are wrong, you cannot be too conservative. (あなたが正しいとき、過激になりすぎてはいけない。あなたが間違っているとき、保守的になりすぎてはいけない。)

(写真№ 15-005-391 )

 

4―⑦・A genuine leader is not a searcher for consensus but a molder of consensus. (真のリーダーとは、合意を探す者ではなく、合意の形成者となる者である。)

(写真№ 15-005-396 )

 

4―⑧・Love is the only force capable of transforming an enemy into a friend. (愛だけが、敵を友人に変えられる唯一の力だ。)

 (写真№ 15-005-404 a)



レイクパウエルに想う―虹の世界へ。
(Long walk to RAINBOW WORLD) 浜田隆政筆

 (1)1956年にグレンキャニオンでダムの建設が始まった。そして1966年にレイクパウエルが誕生する。満水時には琵琶湖に匹敵するほどの水量となると言われている。(現在は琵琶湖の約6割の水量とも言われる)。しかし、これでも大きさは全米で二番目である。

 この地は、それまでは、数十もの渓谷(けいこく)で形成されていたという。(グランド・キャニオンと同様に)。

 某HPに次の記事があった。
「周辺都市の電力不足および水不足を危惧したアメリカ連邦政府は、コロラド川と狭い渓谷という立地に目をつけ、コロラド川を堰き止めるグレンキャニオンダム(Glen Canyon Dam)の建設を1956年に着工……。 その結果、全長が東京-名古屋間に相当する300 kmにも及ぶレイクパウエルが出現したのです。」(※注1)

(※1)本来はレイクパウエルで入手した資料か、関連機関のHPで得た資料で記述すべきであるが、時間がない。本来、今回のごとく写真物語をHPなどで掲載するには、関連地に行ってから数箇月寝かせ、次に半年余りかけて準備をし、そして公表が常識である。米国旅行から僅(わす)か1箇月余りで、今回の特集を開始したことに無理があった。分かってはいたのだが……)


(写真№ 15-005-394と 408Gaikei)

(2)レイクパウエル。
ここにあるダムは、アリゾナ州、ユタ州、ネヴァダ州、カリフォルニア州の重要な電力供給源だそうである。


 だが、私がラスベガスからキャニオンに来る道中に、バスから見たもの。それは膨大な潜在的電力源であった。あれだけのダムを造れるならば、世界最大の自然エネルギーの拠点と西部の地はなるであろう。しかも、太陽パネル発電の装置を芸術的な形でつくり、さらに、芸術美のある風車と組み合わせれば、アメリカの大地の美しさと調和した見事な芸術作品ともなるであろう。

 そして、それらは人の心を和ますのみか、石油を巡る争いからの離脱を意味し、人類の手に負えない原子力からの断絶を意味するであろう。さらに、道中見た雪、言うまでもなく、これは貴重な水資源である。空気が汚れていなければ、貴重な商品となるであろう。また、これらは、電力を蓄えるリチウム電池や、雪水を蓄える機器の開発に繋(つな)がるであろう。その結果、世界中で水不足やエネルギー不足は解消することになる。

 水が乏しい国は電力を輸出し、水を購入すればよい。その逆も然(しか)りなり。そして、これらを運搬する設備も整うであろう。
 これらが実現に向かったとき、新産業革命の幕が開(あ)ける。

 オバマ大統領がいつか言っていた。「私の関心は世界の繁栄である」、と。まさに、世界的な繁栄への道と繋がるであろう。

 これらが、ITや各種サイバネティクス応用技術(今ならばAI)と結びついたとき、新たな産業革命が起こる。この産業革命は、私の筋書き通りにいけば、都市から農村へ人口の逆流現象を引き起こし、石油などを巡る紛争の終結を意味する。

 

 

(写真№ 15-005-412 )
※ホテルを出てから約7時間11分過ぎ:現地時間2月28日14:41分頃[日本時間3月1日7時41分]

 (3)アメリカの旅。
 今思う。
「グランドキャニオンってどんなの、一度見てみたい。」グランドキャニオンは吹雪で霧のみで何も見えず。

「アンテロープって何」。レイクパウエルまで来ても都合で行けず。

ラスベガスってどんな街。拙著Fieldworkの記録に記した如(ごと)く、殺人的スケジュールでラスベガスの街は見ていないのに等しい。

それどころか、レイクパウエルですら、ダムの近くの一箇所に留(とど)まり、オプションでアンテロープに行った人達を待っていたのにすぎない。それも小雨の中で。わずか、百メートルほど歩けたのにすぎない。ラスベガスも同様であった。


 アメリカの旅。更に、今思うこと。レイクパウエルの近くに虹の橋と言われる自然の岩があるそうである。それすら見なかった。だが、その代わりに、レイクパウエルでは本物の虹を見た。

ラスベガスでは、ホテルに缶詰状態であり、最後の日に、夜の雨の中を僅か百~二百メートル歩いただけであった。だが、その道中、光るものを見た。光るものは何か。それは最後のラスベガスの箇所で記すことにしよう。否(いな)、書いておこう。アメリカの心、それは「Love」であり、それを見た。光るラスベガスで。